今まで仕事一筋で生きてきたというような人も、老後は家でゆっくりしたいということが多いでしょう。
ですが見たい番組やドラマがあったとしても、一日中テレビの前ばかりにいては足腰が弱ってしまいますし、脳の老化も早まります。テレビは一方的にこちらに訴えかけるばかりで、会話のキャッチボールがないからです。また、老後の楽しみがテレビだけというのは精神的にも良くありません。心の活気が脳の活気にも繋がるとも言われているため、ぜひ心がわくわくするような趣味を見つけてみましょう。
塗り絵で芸術的な作品を作る
老後の趣味としてよく挙げられるのが油絵などの絵画ですが、絵画は専用の部屋が必要ですし費用もかかります。
また、絵画教室などに出かけると、必ずと言っていいほど、その道に詳しくプロのような腕前の人がいるものです。ですから趣味として軽く続けたいという人であれば、自信をなくしてしまうこともあると思われます。
そこでおすすめなのが塗り絵です。塗り絵であればあらかじめ完成した色のない絵に色を付けていくだけですから比較的簡単です。色鉛筆もとても多くのカラーがありますし、色鉛筆であれば片付けや用意もとても楽で、部屋も専用に作る必要がありません。家の中での充実した過ごし方にも良いです。
道具をそろえるのも面倒だと感じる人であれば、手軽に楽しめる塗り絵アプリなどもあります。
仕上がったものは自分の作品に保存しておくこともできるので、数を増やしてみてもいいでしょう。考えながら塗ることは脳のトレーニングにもなると言われています。
家庭菜園で自分の野菜を楽しむ
定年後、家にいる時間が長くなると出かけるための洋服もあまり必要がなくなりますし、買い物に行く頻度も少なくなるものです。
そうなってくると心配になるのが筋肉の衰えです。読書やDVD鑑賞、部屋でのんびりできる内職的な趣味は脳を活性化させることはできますが、足腰を弱らせてしまうことになります。
ですから老後の趣味としておすすめなのが家庭菜園です。家で取れた野菜はそのまま料理して食べることもできるので、食べる楽しみにもなります。家庭菜園といえど野菜を食べれるまでに育てるのは大変で、まめに水やり、草取りなどもしなければなりません。ですが畑よりも肉体労働ではないので、ちょっとした老後の運動目的で行うにも最適です。土をいじることで外の風にもあたることができるので、無意識に外出する機会を設けることにもなり、健康的な趣味になるともいえます。また、家庭菜園に向いている野菜の勉強にもなるものです。
お気に入りの有名人を見つける
アイドルの追っかけとまでは言わずとも、定年後の趣味としてお気に入りの有名人を見つけることも、老後の生活を生き生きさせるのに良いものです。
追っかける人が見つかると、その人のことを追うのに夢中になって日常生活の些細なことも気にならなくなります。
老後に急に家にいる時間が増えると、今までは全く気にならなかった家族の癖や、隣の家の音などが急に気になってイライラしてしまうこともよくあります。ですが、夢中になれる対象があれば、そういったわずらわしさを気にせずにいられます。
歴史上の人物であれば旅に出る楽しみにも広がりますし、アーティストならその人の作品に対する興味などにも広がっていくでしょう。定年後であればそうした追っかけに費やす時間も十分にあるので、たとえ遠くには行けずとも、毎日の趣味として楽しめるようになるということはあるでしょう。心を豊かにしてくれますし、ワクワクもしてくるものです。
食わず嫌いだったものにチャレンジすることを趣味に
定年後はゆったりとした時間が流れるため、自分が今までの人生でやってこなかったこと、敬遠してきたことも冷静に見直すことができるでしょう。中には、やらなかったことを後悔しているようなものも出てくるはずです。ですから、そうした食わず嫌いだったものにあえてチャレンジしていくことを趣味にしてもいいでしょう。
車の運転などは危険なので避けたほうがいいですが、料理や掃除、若い頃中断してしまった趣味や習い事などにもう一度向き合うのも面白いものです。年齢によって諦めてしまうことが多いのが人間ですが、何歳になったらやめなければいけないというようなものは意外に少ないので、年齢を理由にして諦める必要はありません。苦手だと思っていたことをやってみたら意外と好きだった、というようなことも多いものです。それもまた自分の人生を見直す良いきっかけになるので、定年後からの自分探しという点でもオススメです。
まとめ
趣味があれば毎日の生活が楽しくなりますし、潤うものです。
いくつになっても趣味に人生が救われるということがあるので、定年後は時間を贅沢に使える期間ということでやりたいことをやってみましょう。また、苦手だと思ってきたことに挑戦してみると新しい発見があることもあります。
費用をかけなくても楽しめる趣味はたくさんあるので、場合によってはインターネット等も利用しながら、充実した定年生活を送れるようにしていくと良いでしょう。