子無しの老後はツラい?当事者のリアルな声と子どもがいない夫婦が準備しておくべきこと

子供がいない共働き夫婦はダブルインカムノーキッズといういわゆるDINKSといわれ、若いうちは二人の収入をすべて自分たちの事に使う事ができるため生活に潤いがあり、また時間に縛られることなく遊びに出かける事もできるので生活を満喫して過ごす人も少なくありません。ところがある年代までくると、急に子どもなしという現実が重くのしかかってくる瞬間が訪れます。それは廻りからのプレッシャーだったり自分の中での焦りだったりします。

子供がいない事への風当たり

最近では子供のいない夫婦は珍しくありませんし、20代や30代のうちは周りにもたくさんいるのではないでしょうか。とはいえ、両親や親せきなどから子供はまだなのかと聞かれたり、子供は何歳ぐらいでほしいのかと聞かれることが増えて、子供を持つ予定がないという事を言い出しにくくなってしまっている夫婦も少なくないと思います。

仕事が充実していたり、一生続けていきたい趣味や遊びに時間やお金を割きたいと思っていたりと子供を持たないと決める理由はたくさんあります。またそれについて自分や夫婦間ではすごく納得がいく話し合いができているのに、なぜか周囲や世間の風当たりを強く感じる事が増えてくるのがおそらく30代後半あたりからなのではないかと思います。まだどうしても子供はいて当たり前と思っている世代がいるため、その世代に対してなぜ子供を持たないのかを説明するのがとても困難な作業に感じるかもしれません。

DINKs(ディンクス)とは、「Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない)夫婦」を示す言葉です。簡単に言ってしまえば、結婚しても子どもがいない夫婦のことを指しています。厳密には、何らかの事情があって子どもが欲しくてもできない夫婦はDINKsに含めません。

https://money.rakuten.co.jp/woman/article/2018/article_0196/

子供は将来への保険ではない

子供がいる夫婦を見ると、老後が安心でよいなあと感じる人は多いかもしれませんが、実際のところ子供がいても将来に不安が残る人は多くいます。特に最近では子供と同居する二世帯住宅などで暮らす人はとても少なく、核家族で暮らしているケースが多くあるため、老後に世話をしてもらえるとは限りません。また今後はさらにグローバル化が進み、海外へ行って仕事をする子供達や東京など都心に出て仕事をする子供達など、近くに住んでいる事すら難しくなるかもしれません。

子供の教育に何千万という金額をかけているため老後の貯金ができていなかったのに、老後にはお世話をしてもらえないとなると、何のために一生懸命育てたのかと愚痴の一つも言いたくなるかもしれませんが、子供を育てる事は自分の将来への保険ではありませんのでそれは仕方のないことだと諦めるしかないでしょう。それよりも、子供を育てる場合でも育てない場合でも自分の老後については子供の事とは切り離して考えておかなければならないのです。

配偶者の存在と介護問題について

子供がいてもいなくても、将来の事は自分でかんがえるべき課題なのですが、とはいえ自分が介護が必要になったときにそばに家族がいてくれるという場合はとてもありがたく心休まる状況かもしれません。介護自体は非常にハードルが高く、なかなか働く世代の子供達にお願いすることは出来ないかもしれませんが、介護士さんなどにお願いしたとしてもたまに話し相手になってくれたり一緒に食卓を囲んだりすることができる子供がそばにいると心強いものです。

では子供がいない場合はどうしらよいのかというと、まずは配偶者を大事にすることが大切です。子供がいない夫婦のほうが、子供がいる夫婦よりもさらに配偶者との絆は強く持っている場合も少なくありません。ともに一緒に老いていく者同士、パートナーとして一緒に考え、悩む事ができるのはとても幸せなことなのではないでしょうか。子供がいない夫婦ならなおのこと、今一緒にいる配偶者との絆を大切に毎日を過ごす事をお勧めします。

終の棲家をどこにするか

終の棲家をどこにするか

子供がいない夫婦はさみしいように感じるかもしれませんが、逆にいえばとても身軽で、どこへでも行くことが出来るというメリットがあります。孫や子供の存在にしばられて実家から引っ越す事ができなかったり、ついつい資産を守ってあげたいと思い老朽化してしまった自宅でも手放す事が出来なくなっている人もすくなくないのではないでしょうか。夫婦二人だけで、特に何かを残してあげる必要もないのであれば、どこでも自分たちの暮らしたい好きな場所で老後を送る事が出来るのです。

最近は海外へ移住するリタイアメント世代も増えてきていて、物価の安いアジア諸国などは非常人気の場所となっています。また海外移住まではいかなくても、高齢者向けのマンションや老人ホームなどであれば、自分たちと同じ世代の人たちとのコミュニティーが存在し、退屈や寂しい思いをすることなく日々を過ごす事もできるので、夫婦二人で一緒に入居をするというケースも多くあります。

まとめ

子供がいてもいなくても、自分の行動や考え方次第で寂しい老後を避ける事は可能です。子供がいないからこそできる趣味や行動も多くありますし、同じ世代の人たちと集まって会話をしたりスポーツをしたりといったコミュニケーションを図る事で寂しさとは無縁の生活を送っている人はたくさんいます。とはいえ健康な体があってこその生活ではあるので、自分の健康には十分に気を配り、自立した生活を長く送る事ができるように心がけたいものです。

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