老後に「愛する家族に迷惑をかけたくない」という方は多いはずです。介護に限界を感じてから老人ホームを選ぶ人が多いですが、実は迷惑をかけたくないという思いから元気なうちに老人ホームを探す人も増えています。ケガや病気が原因で身体が不自由になればなるほど、介護は家族に精神的にも肉体的にも負担をかけてしまいます。入居者ご自身もご家族の方も幸せになるための老人ホームの選び方や検討しはじめる時期を考えてみませんか。
有料老人ホームは、高齢者が暮らしやすいように配慮した「住まい」に、食事の提供、介護の提供、洗濯・掃除等の家事、健康管理などの日常生活を送るうえで必要な「サービス」が付いた「住まい」です。そのサービスは入居者の心身の状況に応じて、長い期間、広い範囲にわたって提供されます。
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多くの人は介護に限界を感じてから老人ホームを探す！
老人ホームを探しはじめる人の多くは、すでに自宅で親や配偶者を介護をしています。これ以上は無理…と精神的にも肉体的にも限界を感じてから、老人ホームに預けることを検討しはじめるのです。この根底には、老人ホームに親や配偶者を預けることに負い目を感じてしまう人がおおいことが挙げられます。まだ大丈夫、もう少し頑張ればまだ慣れ親しんだ家で過ごすことができるという思いから無理をしてしまうので、結果的に介護をしている側も苦しいですし、されている側も申し訳ないという思いに駆られてしまいます。
このような状況になってから老人ホームを探すと入居者自身が自由に選ぶことができないので、家族が施設を選ぶことになります。また、２４時間３６５日介護スタッフや看護師などが常駐していて介護サービスを受けることができる老人ホームを選ぶことが前提となるので、入居者自身の心身の状況によっては希望した施設の入居基準に合わないこともあります。
老人ホームを検討するおすすめの時期はいつ？
一般的には、要介護の状態になってから老人ホームを探す人が多いですが、中には老後の生活で困らないようにまだ身体が元気なうちに検討し始める人もいます。この根底には、介護で家族に迷惑をかけたくないという思いがあります。
実はいま、民間企業や病院などが経営している老人ホームが増えていて、入居者が個室で自立した生活を送ることができるサービスを展開している場所が増えています。もちろん、ほとんどの老人ホームで食事・介護・生活援助などのサービスを受けることができますが、施設側が全ての介助や援助を行っているわけではなく、どうしても難しい時にだけ援助するという形となっています。
早い段階で自分が生活する老人ホームを選ぶ人は、自立した生活を送ることができるので入居者自らが自分にあった生活ができるかどうかをしっかり下調べをして見学して決めることができます。入居者自身が自分にあった施設を希望することができるうえ、介護などで家族を迷惑をかけずに幸せな第二の生活を送ることができるので、早めに検討をすることもおすすめです。
どのような老後の生活を意識して老人ホームを選ぼう
老人ホームを選ぶときに一番考えてしまうのは、費用です。しかし、お金のことを一番初めに考えるとどういう方針で運営されているのか、どのようなことをしているのかという視点が弱くなります。また、急に病気やケガで介護が必要になったりするとすぐに入れる場所という理由で決めてしまいがちになってしまいます。
幸せになる老人ホームの選び方で一番大切なことは、今度の生活をどういう生活を送りたいか、老人ホームに何を求めるかということです。例えば、趣味のあう友人を作りたい、趣味を続けたいという希望や食事や清掃などの家事のサポートをしてもらいたい、定期的に病院へ行きたいなどがあります。老人ホームの種類や老人ホームの運営している団体によって、受けられるサービスに違いがあるので、まずはどのような老後生活を送りたいかを考えましょう。
入居者が楽しい老後の生活を送ることが、入居者本人だけでなくご家族の安心と幸せにつながっていきます。
老人ホームを選ぶ時は立地条件も大切！
当たり前ですが老人ホームに入居するからといって、ご家族の縁が切れるわけではありません。定期的に訪れて会話を楽しんだり、通院や買い物のサポートをお願いすることもあるはずです。そこで、意外と大切なのが、老人ホームの立地条件です。
老人ホームを選ぶ場合は、入居する方が生活する環境としてどうかを考えてみましょう。静かな環境を好む方もいれば、にぎやかな環境の方が安心する方もいます。特に入居者が元気であれば近所を散歩したり、買い物へと出かけたりすることもあります。安全な散歩コースがあるかを確認してみるとよいでしょう。入居者が一人で出かけないようであれば、ご家族が通いやすい場所にあるかという視点を重視して選ぶことをおすすめします。ご家族の家や勤務している会社から通いやすいか、最寄り駅からの距離や乗り継ぎがないかなどを考えてみましょう。車でのアクセスが多いのであれば駐車場の有無も考える必要があります。
まとめ
民間企業や医療法人が経営する老人ホームが増えてきたことによって、早めに老人ホームを検討しはじめる人が増えてきています。自立した生活を送ることができるので中にはご家族にまだ早いと言われる人もいるようですが、ほとんどの人は介護で家族に迷惑をかけたくないという思いから探しはじめるのです。今、さまざまなサービスを行っている老人ホームが多いので、自立した生活が送れるうちに探すと自分の希望にあわせた生活を送ることができる老人ホームを探すことができます。
介護で家族に負担をかけてしまう前に、迷惑をかけて申し訳ないという気持ちを抱いてしまう前に、みんなが幸せになる方法を考えてみてはいかがでしょうか。