近年メディアなどを中心に、老活という言葉をよく耳にするようになりました。徐々に年齢を重ねていくことを考え、若いうちから準備をしていくことが大切です。老活は老後を楽しく、より良いものにするためのポジティブな活動と言えます。始めるには早いということはなく、40代から既に取り組んでいる人も多いです。よりアクティブに過ごすことを考えしっかりと準備をするためには、早く始める方が良いです。具体的にやっておいた方が良い習慣を、挙げてみます。
まずはやっておきたいことをリストアップ
老活と向き合うことを考え始めたとしても、最初は何をやって良いのかわからないという人は多いです。そんなタイプにおすすめなのが、まずは何も考えないで死ぬまでにやってみたいことをリストアップすることです。人生をかけて成し遂げたいことのように大げさなものから、日常の中に潜むような小さなものまで、頭に浮かぶ限りを挙げてみます。それらを全て叶えることは難しいかもしれませんが、ここで大切なのは、まだまだ自分にはやりたいことがたくさんあると実感をすることです。
老活とは老後を充実させるための活動で、やりたいことを叶えること、またそのために必要な準備を整えることと言い換えることができます。基本的にはポジティブなことを書き連ねると良いですが、楽しいことばかりともいかないので、エンディングノートなどを活用するのも良い手段です。将来に向けて現在の状況を整理できれば、準備としては合格点とすることができます。
何かにつけて整理をしておくのも良い習慣
年齢を重ねていくにつれて気づくことですが、体も心も動きにくくなっていきます。年老いて体が動かなくなる前に、身の回りの様々なものは整理をするように習慣づけておくのが賢い老活です。これはその人の性格にもよりますが、歳をとるにつれて家の中やクローゼットがしばらく使っていないもの、不要な物等で溢れている光景はよく目にします。老後の生活を見据えれば、それらを日常的に整えておくようにしたほうが後々楽です。老前整理などと言われますが、住居のリフォームをするようなイメージで物の整頓をしておいて、シンプルで気持ちの良い環境を整えていきます。
ものを整理することで、自分が今まで生きてきた人生の中で大切なものや、これからの生き方を考えていくヒントを掴むことも多いです。気づきを楽しみに整理すれば、ストレスに感じることもありません。必要なものとそうでないものを分けていくと、これからの自分にとって価値のあるものは何かが、見つかりやすくなります。
住居も老後を見据えて設計し直す
老後も自宅に快適で過ごしたい、最期を迎える場所は自宅が良いと考える人は多いです。その理想を叶えるために、若いうちから具体的にイメージをする習慣をつけておくと良いです。病気になったり介護が必要になることで、自分や家族の生活が困難になることはよくあります。冬に快適に過ごせないほど寒くなったり、浴室やトイレが使いにくかったり、段差が多く移動に時間やリスクを伴うなどすると、高齢者には向いているとは言えません。子どもが居る家庭なら、社会人になって巣立った後使用してない部屋があったり、広すぎる家は掃除も大変です。
このような要素を踏まえた上で、シンプルにかつコンパクトに生活が出来るようなリフォームを老活として若いうちから行ったり、高齢者向け住居のようにバリアフリーの住宅に住み替えておけば、老後も住環境に頭を悩ませることがなくなります。
少子高齢化が進む日本では、高齢者向けの施設として介護施設の他にもシニア向けの分譲マンションや、住宅型有料老人ホームなど多くの選択肢が存在しています。安心して生活を送れるような設備があるかどうかを、チェックしておくのも良い老活です。
長く楽しめる趣味を見つける習慣
幸せな老後のために、良い趣味は欠かせません。老後の生活を楽しむために趣味を見つけておけば、日々を豊かに過ごすことができますし、周りとの関わりもできて生活にハリが出ます。
仕事や子育てに時間を割いていた時期とは違って、老後の生活では自由に使える時間がたくさんあります。時間がたっぷりあるのにやることがないような毎日は、気楽なようでその実楽しいものではありません。特に男性に、会社以外での交流や趣味を持たない傾向が強く見られ、定年後に自宅に閉じこもって出不精になる人が多いです。老活で良い趣味を見つけることができれば、心に余裕も生まれます。
長く健康を維持するために体を動かすスポーツを老活でやるのも良いですし、昔から興味があったことにチャレンジしたり、得意なことを活かして幅を広げるのも素敵な老活です。いずれにしても老活を通じて新しい人とのつながりが増えたり、今までの関係が深まったり、自分で自分の居場所を作ることにつながります。
まとめ
幸せな人生を将来にわたって送るため、老活はとても有意義です。ただ、歳をとって仕事をリタイアしてから始めるのではなく、できるだけ準備は早めにしておくほうが後々楽になります。趣味を見つけたり、家の中や持ち物を整理したり、住居も具体的に検討するのも良い老活です。何から始めるべきかわからなければ、自分がやりたいことをリストアップすると良いです。楽しく前向きに過ごすための準備を若いうちからやっていくのが、素敵な老活のコツです。